いざ引っ越しをしようとすると、前払いの家賃や仲介手数料の他にも、家具や家電の購入費用など多くの費用が必要になるでしょう。
できるだけ初期費用を抑えたいときに注目したいのが、ゼロゼロ物件と呼ばれる賃貸物件です。
そこで今回は、賃貸物件におけるゼロゼロ物件とは何か、そのメリットと注意点について解説します。
賃貸物件におけるゼロゼロ物件とは？
ゼロゼロ物件とは、敷金と礼金がともに0円である賃貸物件のことです。
火災保険料や鍵交換代などの費用は支払う必要があるため初期費用の総額が0円になるわけではありませんが、少しでも費用を抑えたい方にとっては適切な物件でしょう。
ゼロゼロ物件は近年急速に普及した物件形態ですが、その理由としてポータルサイトなどの不動産情報サイトの発展が挙げられます。
物件を探している方は、インターネットを利用すれば多くの情報を簡単に得られるので、幅広い選択肢をもつことが可能です。
そのなかから自らが所有する物件を選んでもらうため、差別化のひとつとして敷金と礼金を0円にするという方法をとるオーナーや管理会社が増えてきたのです。
ゼロゼロ物件に住むメリットとは？
ゼロゼロ物件に住むメリットは主に2点あります。
初期費用の負担を軽減できる
敷金や礼金は通常それぞれ1か月〜2か月分を用意する必要があるため、ゼロゼロ物件であれば初期費用を大幅に削減することが可能です。
急な転勤などの理由であまり貯金がない状態で引っ越しせざるを得ない場合でも、そこまで大きな負担はないでしょう。
ワンランク上の物件に住める
初期費用に充てる予定であった費用を、毎月の家賃に充てるという選択肢もあります。
物件の選択肢も広がるため、高層階が良い、角部屋が良いといったような自分の希望を叶えやすくなるでしょう。
ゼロゼロ物件に住む際の注意点とは？
ゼロゼロ物件の注意点として、下記3点が挙げられます。
家賃が高い傾向にある
ゼロゼロ物件は敷金と礼金が発生しない分、その費用が毎月の家賃に上乗せされている可能性があります。
周辺の相場を事前に調査して、高すぎる賃料ではないかを知るのが良いでしょう。
保証会社に加入する必要がある
敷金は、入居者が賃料を滞納した際の補填を目的として回収する初期費用です。
敷金をなしにする代わりに保証会社への加入を条件とする物件も多く、加入の際は加入料を支払わなくてはなりません。
退去時の予告期間が長い
一般的な賃貸物件は退去の1か月前までに大家さんにその旨を伝えるのが通例ですが、ゼロゼロ物件では退去の2か月前には退去を伝えなければいけないところも多くなっています。
次の物件の契約期間と重なってしまうと、二重で家賃を支払うことになるでしょう。
まとめ
今回は、賃貸物件におけるゼロゼロ物件とは何か、そのメリットと注意点についてお伝えしました。
初期費用を抑えたい方にとっては魅力的な物件ですが、その分賃料や保証料などに上乗せされている可能性があるので注意しましょう。
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